週末の冒険 ソロ260キロ

2016年06月20日 20:00

ある事情で新潟県長岡市にジムニーを置いてありましてそれをこちらに持ってこようと思っていました。仕事のついでってのが一番効率的で利口な方法ですが、でもひらめいてしまったんです。自転車で260キロ走ってクルマを取りに行こうって。正直理由なんてどうでもいいのですが、涼しい顔して「チャリで来た」って言ったらみんな驚くでしょ?

健脚自転車乗りからしたら250kmなんて特に難しい数字じゃないでしょう。ブルベでは200、300当たり前。600なんて距離もあります。埼玉から日本海を眺めて帰って来る感じ。東京〜大阪間を24時間で走るキャノンボーラーだっています。しかし、私にとっては未知の領域。飽きっぽい性格なのでロングライドはあまり好きじゃありません。今年のはじめに大洗往復220キロ走ったのが、グループライドなのでトレインも組めましたし峠越えもありませんでした。

準備
前からやりたいとは思いつつ、何時にするかは天候と土日のスケジュールと相談。だから準備を進めていた訳ではなく、ほぼ思い付きです。もちろんそこには計算もあります。国道17号をメインで迂回している箇所は最短で県道を結ぶルート。一番の難所である三国峠(約10km)付近以外は人の気配がある場所です。コンビニを有効に利用してなるべく荷物を減らしました。ボトルについては悩んだのですが、あえて1ボトルにしてボトル補給を口実にマメに休憩をする機会を作りました。短い時間でいいので足を止めて休憩するのが自分に合っている気がします。

大きなサドルバッグ

今回急遽手に入れたAPIDURAのサドルバッグ。サイズは3つある真ん中のミドルです。(改めてインプレします)コンビニ、自動販売機で現地調達を考慮して荷物は少なめにしました。

サドルバッグ
・輪行袋
・ウインドジャケット
・ジレ
・着替え(帰宅時用のTシャツ、下着、ショートパンツ、タオル)
・充電器
・ポーチ(常備薬)

トップチューブバッグ
・モバイル用バッテリー
・自転車ロック

ハンドルバッグ
・予備チューブ2本

ボトルケース
・携帯工具一式(ハンドポンプとガス2本、チェーン切れにも対応できる装備)

ジャージバックポケット
・財布(各種カード)
・コンデジ
・iPhone6S
・少しの補給食

基本的には過不足ありませんでしたが、ナイトライドの長さに対してライトのバッテリー容量が足りませんでした。それに気が付いた時には容量低下を知らせる赤ランプ点灯。ライトの光量を落としてそこからノンストップで帰りました。ログを記録するGARMINの充電が必要なのでトップチューブバッグを使っていますが、ライト用のケーブルも持っている必要がありましたね。

なんとなくガレージで目に付いたので付録でついて来たハンドルバッグにタイヤチューブを入れました。サドルバッグの容量的にはだいぶ余裕があるのでココに入れる必要もなかったですね(苦笑)でもすぐに取り出しやすい位置なのでモバイルバッテリーはココでいい気もします。(トップチューブだとダンシングの時に足に当たる)

5:00 START
睡眠時間は3時間程と十分とは言えませんが、普段の土曜日ライドはいつもこんな感じなので大丈夫でしょう。いつも忘れてしまう喘息のクスリも吸引して完璧です。

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春日部から白岡の広域農道を抜けて鴻巣市へ。そこから熊谷、行田へ向けて17号バイパスを走る予定でした。しかし、いざ行ってみると自転車通行禁止・・・仕方がなく歩道に逃げるも十分な広さとは言えず、更に途中で歩道さえもなくなってしまいます。

なんとかバイパス沿いの道を進みますが工業地帯や田んぼに阻まれて行き止まりに。遠回りを覚悟して市内を通過する17号へ。まだ7時過ぎだってのに気温はグングン上昇して、振り返ってみれば今年最初の猛暑日だったとか。早くもコンビニでガリガリ休憩です。

IMG_4206

コンビニでサイクリストと談笑。結局すれ違った唯一のサイクリストは深谷市のこの人だけ。自転車って流行ってるんじゃないのか!?猛暑に加えて向かい風に苦しんでいましたが、行き先を伝えると「ココからずっと向かい風ですね、がんばって!」と無慈悲な言葉を頂きました。

ここまでルートの問題、暑さと風でペースが上がらずに苦労しました。ただゴールは決めてますが、2日間掛けて達成すればいいだけの事。途中で1泊してもいいし、ダメだと思ったら電車乗ってもいいしね。大人の冒険はリスクマネージメントにも余裕が必要です。

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群馬に入り、高崎、前橋と通過して渋川伊香保方面へ。迂回する17号からそれて県道を行きます。やっと山が大きく見えて来てツーリングっぽさが出て来ました。いまだに向かい風はまぁまぁ。お店の前に立ててあるノボリがバタバタと音を立てるくらいの風です。

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ココまでコンビニ休憩ばかりでしたがランチはエアコンの効いた所で座ろうと思い蕎麦を頂きました。徐々に高度が上がって行くところでもっとカロリーが必要な場面ですが暑さでなかなか食べる気がしなくてね。感覚的には30分くらいでしょうか、この日で一番長い休憩になったかな。

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沼田に入ると本格的に登り始めますが、日陰が出てくるのでホッとします。それに片側が山となるので風も感じなくなってきました。その分斜度があるんですけどね。

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「この味は!」って思ったら栄養ドリンク味って書いてありました

固形物が喉を通らなくてもエネルギーは消費して行くばかりで、そのままではハンガーノックに陥ります。今回の準備の中にサプリやジェルなどがないのが不安ではありましたが、コンビニで購入できる一番強力そうなのに思いを託します。これ以外にも三国峠では何も買えない恐れがあるのでおにぎりをバックポケットに入れていきました。

関越道月夜野IC入口を越えると大きな陸橋が現れ山に誘われます。さぁ、難所への入口だ。ちょうど家から130kmくらいの所です。

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ダンシングでスピードを上げるような事はしませんが、思ったよりずっと斜度が緩い。それでも坂が苦手である事は変わらず群馬最後のGSでコーラ休憩。
新三国大橋を過ぎて遂に55のカーブが待ち受ける三国峠ですが、そこに入っても斜度は相変わらず緩いまま。

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三国トンネル前でボトルがカラになりました・・・。工事の警備員さんに自販機がないかと訪ねると新潟に降りないとないと・・・まぁ、下りだし大丈夫。このルートで一番の懸念がトンネルでの安全確保。古い規格だからかトンネルは狭く幅に余地がない。幸いな事に交通量は少なかったのでクルマを先に行かせてからトンネルに入りました。冬期のスノーチェーンの影響かアスファルトはかなり荒れているので下り基調だからとスピードを上げ過ぎると大事故になる恐れもあります。トラックなどが来ても無理に左に寄らずにそのまま行くか、余地があれば停車してやり過ごすかの判断が必要です。

DSCN2591
白い建物が苗場プリンス

トンネルを過ぎればそこは新潟だった。あとは下りだぜ!って感じで走っていましたが苗場を過ぎてからまた何度か登り下りを繰り返して湯沢町へ続くダウンヒルがはじまります。

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蕎麦とおにぎり、速効元気!で得たパワーがそろそろ底をつきそうでしたが、なかなか補給食を手に入れられそうな所がない。湯沢の街まで我慢するしかないと諦めていた時に道の駅「みつまた」を発見!ダウンヒルで体温もある程度下がっていて食欲が湧いて来ている状況でした。メニューで見た肉系どんぶりに生唾を飲み込みます・・・が残念ながらオーダーストップを宣告されました。この時16時30分。ハンガーノックの足音に怯えています。

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その後、湯沢のコンビニで食べたカルボナーラは世界一旨いカルボナーラとなりました。この時点で17時を周り段々と日没が迫って来ます。ただ峠は終わり後は民家の気配を感じながらの国道走行になるし、体力も気力も充実しています。若干の下り基調って事もありメーター読みで30〜38km/h以上で走れています。

DSCN2594
トキバージョンかわいい

家から200kmで南魚沼警察署前にやって来た。残りは60kmくらい。自転車通勤往復距離よりも短い。江戸川、利根川、運河を巡るトライアングルコースと同じ距離。残り距離が自分の身近なモノサシの範疇に入って来た事でゴールが見えて来ました。あと3時間くらいかな。

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18時20分。山々に太陽が落ちていきます。

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1時間後にはマジックアワーに。ロングライドのゴールがこの時間だったら最高ですが、苦労が報われる程に美しい夕焼けでした。ヘッドライトの光量を目一杯明るくして進みます。

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Zwiftちっくなトンネルにテンションは上がる

もう山はないだろう、もうトンネルはないだろう・・・と思いながら何度も裏切られる。クルマやオートバイだと苦労しないから覚えていないもんなんですかね。小千谷で山を越えてやっと平坦な長岡に入りました。

途中、自販機で水を補給するのに閉店した道の駅に立ち寄ると、地元のおっちゃんたちが酒盛り会議をしていました。声をかけて頂いたので埼玉から自転車で来た事を伝えると想像通りのリアクション。元気が出ました。

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見慣れた風景が現れた時は流石に叫びましたよ。ポツンと待っていてくれたジムニーと記念撮影。ゴールの報告をFacebookにアップしました。

走行距離:257.41 km
獲得標高:1,980 m
平均移動速度:23.7km
消費カロリー:4,164 C
移動時間:10:50:31
経過時間:15:56:21

ゴールだけでなく、前日の段階からFacebookを中心にInstagramやTwitterへリアルタイムで状況をアップしいていました。そこで頂いた応援やアドバイス、いいね!などですごく背中を押してもらえました。

おそらく自転車というのは、人類が発明したものの中で人類を後退させず、前進させた唯一のものではないでしょうか
by ウルトラロマンス.


特にスポーツエリートでもない40過ぎのおじさんがちょっと週末に自転車に乗るだけで対したリスクもとらずにこんなチャレンジができるのは自転車の素晴らしさなんじゃないでしょうか。オートバイやクルマでは速すぎるし、歩きや走りでは遅すぎる。絶妙なスピードで走り続けることができるこの乗物はウルトラロマンスが言うように、人減を堕落させない、それでいて便利な道具なんでしょう。

まだ物心ついてない頃から父親の運転するクルマに揺られて通った三国街道。関越道が開通して便利になったけれど。この歴史ある街道は忘れ去られ、あの頃立ち寄ったドライブインは影も形もなくなりました。まだ賑やかだった頃のカケラを探しながら黙々とペダルを回す。どこかノスタルジックな気分に浸りながらね。

ゴール後にロングライドはもうしばらくいいかな・・・とは思いましたが、目的地が違えば変わって来るんでしょう。次はどんなチャレンジをしようかな。

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追伸
オマケ的な帰りのドライブが思いのほかツラかったって言うね(苦笑

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