エアロ化の果てに

2015年07月03日 09:00

ツール・ド・フランスを前に各社からニューモデルの正式発表が続いています。このblogでも取り上げたSpecialized VengeやTREKのMadoneが頭ひとつ抜けたエアロっぷりですが、他にもSCOOTのFOILなんかもそうですね。



更にオールラウンドフレームでありながらパイプの形状を工夫したメリダのスクルトゥーラ、キャニオンのUltimate CF SLXもそうでしょう。エアロ戦争勃発です。しかしエアロってのはここ最近注目された訳ではなく歴史は繰り返されています。シマノもかつて自社で風洞実験設備を導入してエアロ化へ傾倒した事がありました。

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これが市場には受け入れられず失敗。私が中学生で自転車に興味を持つようになった頃には「空気抵抗の大半は人間なんだから小さな部品をエアロ化しても仕方がない」ってのが一般的な意見でした。なのに何故エアロがこんなにもてはやされるのか?

エアロ化は何故必要か?
0.1秒でもライバルより先にゴールに到着ために
確かに0.1秒でもライバルより先にゴールに到着する事が目的のレーサーに取ってはどんな些細な事でも機材が有利に働くならそこに向かうのが当然でしょう。操作性に問題がなければ尚更。例えばブレーキのフィーリングが多少悪くなっても喰う力を選ぶかもしれません。例えば整備性がたとえ悪くても、寿命が少し短くなるとしても・・・一番重要なのは先にゴールする事ですからね。レーサーはいつだって優先順位が明確です。



UCIルールの6.8kgの壁
過剰な軽量化合戦により安全性を損なう事がないようにロードバイクの最低重量は6.8kgと決められています。普通にトップグレードで組み立てると簡単に下回ってしまう事もあり、自転車に重りを積んだり、一部部品をカーボンではなくアルミ製にするなどして調整しています。それなら多少パイプ形状が大袈裟になって重くなってもエアロ化した方がいいのではないか?って事もあるんじゃないかと。

数字による裏付けとルックス
本格的な風洞実験設備とコンピューターによるシュミレーションにより「これエアロっぽくていいんじゃない?」って次元ではなく本当に有利なエアロ形状が導き出せるようになったのもあるでしょう。何g軽いってのと同じように何w有利です・・・みたいなね。
また見た目が大きく変わるので他社との差別化になりますし、ユーザーを視覚的にも刺激できるので買い替え需要も見込めるでしょう。

※個人的に類推しただけなのでもっと他に理由はあると思います。

インテグラルデザイン
エアロ化するにあたり専用部品がたくさん出て来ました。とにかくインテグラル(一体化)がポイント。フロントフォークに内蔵したブレーキはLOOKなども出していますし、TTバイクでは当たり前になっています。コンポーネントメーカーの部品ではなく独自規格の専用部品を使う事が多くなって来ました。

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TREKのVector Wingと名付けられたハンドル切るとブレーキが鑑賞しないようにパカッと蓋が開くシステム・・・いや、システムってしただけで構造的にし方がなく打開策もないから逃げただけだと思うんだけど・・・。スッキリとワイヤーが見えないってのはシンプルでクリーンなルックスになるので好きなのですが、この蓋はないわ(苦笑)

エアロは必要か?
そりゃ空気抵抗はすくない方がいいのはサイクリストなら実感としてわかっているはず。しかし、どこまでを犠牲にして全体としては些細なエアロ化に投資するかがポイントになってくるんじゃないかな。

・インテグラル化されアッセンブリーされた専用部品の性能(フィーリングを含めて)がバッチリか?
・自分で整備する、出先でトラブルに対処する事を考えるとどうでしょう?
・サイクリングでヒルクライムするのにUCIの規定は関係ありませんが重量とのバランスは?
・他にもたくさん

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皆特徴がありなんだか凄そうだしカッコイイ部分もありますが、個人的に購入するなら、あまり整備性が悪いものは歓迎できませんね。インテグラルな専用部品もちょっと遠慮したい。BB下のブレーキは調整するのに自宅ガレージでならまだしも外では嫌ですし・・・割とオーソドックスな構成でエアロにも気を使っていますよ・・・くらいが調度良いかな。それよりも常識的な範囲で構わないけど軽い方がいい。エアロロードで言えばキャニオンくらいなバランスで。初代Vengeもその点では良かったかな。それよりもオールラウンドとカテゴライズされるフレームでカムテールになっているくらいでいいかな?と現在の私は思っています。

整備もトラブルもぜーんぶプロメカニックにお任せで飽きたらすぐに買い替えられるなら状況なら試しに使ってみたいです。ビビット来ている人はヒガミだと思ってお聞き流し下さい。

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そう考えるとCANYONのUltimate CF SLX(2016)はオーソドックスな構成でありながらクリーンでシンプルでカッコイイなぁ。TIME IZONが現在気になるカーボンバイクだったりするのですがコイツはそれ以上に見た目は気に入りました。

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さて、今年プロツアーレースで段階的にディスクブレーキがテストされる事になります。UCIのルールが変わるのは確実でしょう。その時に最低重量にも変化があるか?その時エアロはどうなっていくのか・・・それは誰にも分かりませんが、SHIMANOのエアロコンポみたいな事になっていないとは限りませんよ。エアロ化するのはまず自分・・・ダイエットがんばります(笑)

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コメント

  1. SAKi | URL | -

    レースだけに使うんだったら
    専用品でも良いんでしょうが
    それを市場に流すとなると
    汎用性も必要かと個人的には
    思いますけどね~

  2. カルさん | URL | -

    SAKiさん

    完組ホイールが一般的になった事を考えると、性能の向上があきらかであれば専用品になって大きなメーカーが囲い込むカタチになるのは必然なのかもしれません。あとはユーザーがどう決めるか・・・どっちも良いところがあるから悩ましいですね。

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