スモールサイズフレームのジオメトリ

2014年05月21日 08:00

Specialized S-WORKS ROAD 開発秘話でこんな質問がありました。

Q:Specializedのフレームで520サイズから下はフレームリーチが同じになるのは何故?

A:各国ぼ安全基準からそれ以上小さくするとハンドルをきった時につま先がフロントタイヤに当たるからで、Specialized社ではそんな小さいサイズなんか作る必要ないんじゃないか?といった声もあるくらいだ(笑)


・・・と話していました。確かにジオメトリーを見るとリーチやフロントセンターなどいくつかの項目が520サイズ以下は同じです。それ以上のサイズは段階的に変わっているのですが・・・これは小さいサイズ軽視?って思ってしまいますよね。ジョークかもしれませんが小さいサイズは作らなくてもいいって話もあると本当にそう言っていたんですよ。

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先日発表された新しいTARMACシリーズではサイズごとにカーボンのレイアップスケジュールだけではなくチューブの径まで変えどんな体格の人にでもベストなライドクオリティーを提供するって宣伝しています。私を含め背の小さいロード乗りはかなり関心を持ってターマックのことについて調べたのではないでしょうか?

過去にSpecializedのロードで世界選手権も獲ったあのクラシックハンターベッティーニだってカベンディッシュだってXSサイズに乗っていました。(プロの乗るバイクはまた市販品とは違う可能性もありますけど)しかし、あのイベントでは小さいサイズについて諦めムードもあったからね・・・まぁ、でも話をしてくれた方はバリバリの開発担当じゃなかったしね。

リリースされた新型ターマックのジオメトリーはまだ公開されていないのですが、つま先とフロントタイヤ接触の件でジオメトリーをもし変えられないとしても、それ以外の所はベストなチューニングをしてライドクオリティーを提供してくれているんでしょう。

本当にジオメトリーを小さいサイズ用にもっと変えられないの?
あまりジオメトリーについて詳しくはありませんが、小さいフレームはシート角が立っていたりして安定感がないとか言われます。それが先ほど話に出たリーチやセットバックに関係してきます。
Specializedの方が言うようにつま先とフロントタイヤの接触の件が理由であるのならば、大量生産大量消費のマスプロダクトではやはり難しいのかもしれません。そのヒントが相沢康司さんのblogにありました。

【何のためのルールなのか】 
そのころには、今のような小振りなバイク(トップ520以下)で、シートが75度といった立ったポジショニングのフレームはなかったとおもう。
シートをたてる理由はただ一つ、非常識に大きすぎるクランクと前輪の接触しないためです。しかしその接触しない云々の規格は正確には、フラットペダルで乗る人に向けてのようです。

【フラットペダルなら、ぜひママチャリかクロスバイクを】
フラットペダルなら、たしかに踵で漕いだ方が踏み込めますもんね。当然、ペダルを回しながら、ハンドルをきると、つま先が当たる。だから、極端に言うと大半の小柄な方向けのバイクは、フラットペダルで乗るためのようだ。


カンパには170mmより小さいクランクはありません。足のサイズだって欧米人は大きいですよね。更にフラットペダルの件も考慮すると爪先に当たらない為には相当のフロントリーチが必要になるわけです。しかし、シマノには165mmがありますし、サードパーティーならもっと短いのもあります。身長が低ければシューズのサイズだって小さい事が多いでしょ。前述したように大量生産大量消費のマスプロダクトでは最大公約数を求める為に難しいかもしれませんが、オーダーで自分の為に作るのであればもっと理想的な自転車が作れるんだと心から納得できました。

自分の自転車ではどうか?確認してみました。ローラー用に使っているSIDIのシューズをビンディングペダルにに固定してクランクを3時の方向に。私のターマックはXS(49)サイズでクランクはシマノのアルテグラ165mm、ビンディングはTIME RXS CARBON。シューズサイズはSIDI 40(25.0cm)くらいだと思います。そこでハンドルを切ると・・・

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ギリギリつま先は当たらないようになっていました。当たり前のように標準で考えられている170mmクランクにしてクリートの位置やシューズのサイズによっては危ないライン。

相沢さんが言うように長いクランクでフラットペダルでも余裕がある程ではありませんでした。
つま先接触を起こさないために、つま先すき間(トウクリアランス)が必要となる。「JIS D9301 一般用自転車 」によれば、つま先すき間は89mm以上でなければならない。 ただし、結合ペダルには適用しない。これはJIS規格なので米国や欧州の規格ではもっと厳格なルールがあるのかもしれませんね。UCIルールでもヨーロッパ標準規格 EN 14781ペダル中心からタイヤまで89mmを守るようにと書いてありますがクランクの長さはどうするか不明なので長めの物で想定しておくのがマスプロメーカーの限界なのかな?この辺は想像の部分も多分にあるので詳しい人いたら教えて下さい。

理由はどうであれ、各メーカーのジオメトリー表を見たりすると小さいサイズは特に難しい事情がある事が感じられます。誰もがUCIルールを必要としている訳ではありませんしね。
理想が自分ではわからないので数値まで決める事は出来ませんが、経験のあるビルダーの方と対話をすればそれらを加味した背の小さい人専用のジオメトリーフレームが手に入るかもしれません。ちなみに私のターマックはさっきも書いたようにXSでシートチューブアングルは75.5°です。サドルは目一杯後ろに引いてポジションは出ているとバイクフィットで言われていますし不満もありません。それは正解を知らないからなのか?って思いがずっとあるんですよ。あのマサ理論ではフロントセンター足りないジオメトリーみたいですし。ですから欧米人の体格をモノサシに作られたフレームではなく、自分に最適なフレームとパーツってやっぱり興味があるんですよね。









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カーボンフレームと金属フレーム

2014年02月07日 08:00

前回の記事でカーボンバイクロードで自転車をはじめるにはそれくらいの予算がかかるか?をざっと概算で算出しました。

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一度でいいから軽量で高性能と言われるカーボンバイクに乗ってみたいって欲求がやはり多い事からその前提で話を進めた訳ですが、果たしてカーボンは万能なのか?初心者に最適なのか?って所まで考えてからでも遅くはないと思います。サイクリングタイムにも面白い記事が出ていますが、産業革命以降の工業化、大量生産の法則に則って作られる高級カーボンフレームの価値とはどこにあるのか?考える必要があると思います。
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そんな事を私自身も日頃考えているので、カーボンバイクでトップクラスのSpecialized S-WORKS ROAD 開発秘話と日本のハンドメイドクロモリバイクを製作する今野製作所(ケルビム)トークショーの話は非常に面白かったんですよ。興味のある方は是非、どちらも読んで頂きたい。
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私も新しいフレームが欲しいとこの記事でGDRのメテオスピードやコルナゴ、ペンナローラなどを挙げました。しかし、ここで欲しいバイクに求めた要求って・・・

1.チューブは細目でホリゾンタルに近いシルエット(本当はホリゾンタルがいいけど小さいサイズだと選べない)
2.体のサイズや乗り方に合ったジオメトリ
3.剛性命ではなく、100キロ走っても足が売り切れない


材質の事は言っていないんですよね。むしろクロモリフレームでもなんでもいいのですがオーダーにすれば解消できる事ばかりだったりします・・・むしろ人と同じのものよりオリジナリティーを大事にしたい私にとってはそっちの方が好都合。
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Specializedのトークショーでは・・・
「剛性はもう必要のない所まで来ているかもしれない。今後は操作性や衝撃吸収等ライドクオリティーを上げる為にバランスが必要になる」

今野製作所(ケルビム)トークショーでは・・・
「カーボンフレームはクロモリフレームの乗り味に近づけるようになってきた」

と、語り口は違いますが同じような意味の事を語っていました。コンポーネントの軽量化により自転車の軽量化競争におけるフレームへの要求が緩和された事もあり、価値はもっと本質的な味付けの方になってきたのかもしれません。



先ほどのサイクリングタイムの記事にもありますが、一口にカーボンバイクと言っても様々な作り方や考え方があります。ですから、カーボンバイクを一緒くたにしてどうのこうのって言うつもりはありませんし、とても言えません。私もTIME(フランス)やBMC(スイス)、日本ではGDRのフレームなんかは非常に興味があります。どこも性能の追求を独自の哲学、技術のもと製品に落とし込んでいる事がわかるから。トラディショナルなチューブ・トゥー・チューブで作られたコルナゴのハイエンドバイクへの憧れだってあります。
Specializedは自社工場を持っていませんが、風洞実験やプロチームへたくさんの自転車を供給する事により様々なフィードバックを受け新しい高性能バイクの開発をしています。このパターンはハイエンドフレームの主流でしょう。レースでこれ以上なく分かりやすい結果を出している訳で信頼できますね。
これらの生産を引き受ける巨大OEM工場が持つブランドも技術力ではトップレベルな訳で、それが自社生産だから安く供給できる可能性があります。
昔からある伝統的なブランドの名前をどっかのカーボン工場が作ったフレームに貼付けてキレイな塗装をしているフレームにだって私は複雑な心境ですが、それでもそのブランドの歴史に乗りたいって人の気持はわかります。(そこまで理解して乗っているかはまた別の話ですが・・・)

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もちろんクロモリを始めとするスチールフレームなら何でもいい訳ではありません。ヒルクライムをメインとするなら、やはり少しでも軽いフレームがアドバンテージになるでしょう。目的が明確であれば、それに適したバイクは自ずと決まってくるはずです。

私の好きなバンド「BAD RELIGION」は盲目的に信じる事をバッドレリジョン(悪い宗教)だと言っていました。あなたも盲目的に何かを信じていませんか?しかし、たかが自転車を一台選ぶだけだってのに大変ですね(苦笑)

参考リンク
その自転車どこで作ってるの?
Specialized S-WORKS ROAD 開発秘話
今野製作所(ケルビム)トークショー
カーボンってそんなにいいの?(サイクリングタイム)


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あたらしいのほしい

2013年08月08日 08:00

なんとなく自転車フレームが欲しい病にかかっています。
3連勝も組んでないし、宮田の自転車も舞い込んできたのでそっちもやらなきゃいけないのですが、メインバイクをアップデートしたくて。

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私のファーストバイクは2006 Specialized Tarmac Pro。念願の降るカーボンバイクでしたが、購入前に試乗したLOOKの軽量カーボンバイクのようなパリッとした感覚は残念ながら得られませんでした。だからと言って特別な不満がある訳ではないのですが、6年以上乗ればカーボン技術も上がっているだろうし、それを体感してみたい欲求はあります。更にS-WORKS SL4を試乗した時に「こんな高剛性のフレームは必要がない」と実感したもんで、逆に欲しいフレームのイメージができてしまいました。

1.チューブは細目でホリゾンタルに近いシルエット(本当はホリゾンタルがいいけど小さいサイズだと選べない)
2.体のサイズや乗り方に合ったジオメトリ
3.剛性命ではなく、100キロ走っても足が売り切れない

漠然としていますがこんな感じです。自転車仲間が少ないので誰かのバイクを借りて乗る事が皆無なのですが、数年前にサイクルモードで試乗したPENNAROLAのPLATINUMなんか凄く印象が良かったんですよね。グランフォンド系のバイクの方がいいのかなー。
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でも気持ちはピュアレーサーなんですけど。そう考えるとGDRのメテオスピードなんかいい線だんだろうな。GDRの提唱するフレームのしなりを感じながら漕ぐって事が、SL4から自分のTarmac Proに乗ったときの安心感なのか?ちょっと確かめたい部分があったりします。Tarmac Proをそんなにしならせて乗る程に剛脚ではないので、いかにもぐにゃぐにゃっぽいアルミ製三連勝を早く組み上げて極端な例を試してみればいいんですよね。まぁ、結局早くバラバラのフレーム組めよって話に落ち着いた訳ですが(笑)
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妄想はタダなので古き良き頃のTIMEやCOLNAGOなんかの出物がないかチェックしています(苦笑)





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型を破る

2010年05月22日 01:07

人とクルマのテクノロジー展2010で見かけた東京R&Dの自転車。独自のCFRP技術で剛性の高い自転車フレームを作ったんだって。

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現在はUSI規定に合わせるために基本的にはダイアモンドフレームの普通の形になってしまったが、ちょっと前までは設計者の理念と信念を具現化した個性的なフレームがたくさん発表されていたのに。

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レースで結果を残すための技術革新であれば、その規定に合わせ、実践でそれを証明しなければならない。

しかし、誰もがレースに出る訳ではない。江戸川サイクリングコースレーサーにUCI規定は及ばないのだ。それなら自転車に乗る姿勢は維持しつつ、独自のフレームワークで平地を速く走る事が出来るバイクがあってもいいのに。

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トライアスロン用ならまだまだ奇抜なのがありますが・・・

90年代の奇天烈なファニーバイクもカーボンじゃなければ中古でも大丈夫か!?ディープホイルやバトンホイールで走ってみたい。遅いと恥ずかしいかもしれないけど・・・。(苦笑)

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欲しいなBMC

2010年05月02日 08:00

SPECIALIZED TARMAC PROも元気に通勤でがんばってくれてますが、常に「次のマシンはなにがいいかな?」と妄想を膨らませるのが正常な男子の性。

昨日、トラディショナルなクロモリバイクに眼を奪われていましたが、やはり現時点で最新の技術を詰め込んだバイクは、それはそれで美しいし魅力的。こんなウンチクに弱いんだよなぁー。

数年前に一発でやられちゃったのがBMCです。

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カーボンナノチューブとアルミの競演。トップチューブの形状もスレームワークも独自。

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グラフィックもCOOLだし。

アメリカチャンピオンカラーを纏ったヒンカピーモデルも限定発売!これは派手すぎて手に負えませんが・・・。
ASTANAカラーなんかかっこ良かったなぁー。ヴィノクロフの走りと相まって余計にかっこ良く見えたのもあるけどね。

問題は、自分のサイズ(多分49)の場合、そんなフレームスケルトンになるか?って事。ヒンカピーはかなり身長があるからフレームの見栄えもいいけどさ、小さいサイズだと大分イメージ変わるんですよね・・・。トップチューブはスローピングしちゃったりして・・・。

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