TLR組み付け For シクロクロス

2023年09月28日 16:47

今シーズンのシクロクロスのために購入したPrime Primavera 32 carbon disc wheelset。ここから足りない部品をセットしていきます。

タイヤインサート
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以前にチューブレスを使っていた頃にはまだ生まれていなかったテクノロジー。これを最初に意識したのは2020年12月の全日本シクロクロス飯山のスタートライン。あの竹之内悠選手がチューブラーではなくチューブレスレディを履いていたのを目撃した瞬間でした。

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一般参加者の中でIRCのシラクシリーズをメインとしたチューブレス(レディ含む)を使う選手はたくさんいますが、エリートのトップ選手であり、特にベテランの域に達する竹之内選手が使ったのは大きな衝撃でした。チューブレスを使っただけでも驚きでしたが、後に当時のチームblog(現在は非公開)でインサートを使っていた事を公開します。追ってシクロワイアードでも以下の記述がありました。

今回はシクロクロスタイヤに仕込んで使用してのインプレをお届けする。CX全日本チャンピオンに5度輝いた竹之内悠選手(Toyo Frame)によれば、最近欧州トップレースでチューブレスタイヤとコアライナーを併用して実戦使用されるシーンが増えているとのこと。

竹之内選手はチャレンジタイヤのサポートを受けているが、泥との戦いになった長野・飯田での全日本選手権ではレース当日にヴィットリアタイヤのサポートブースで購入したこのAIR-LINER GRAVELを、チャレンジのチューブレスタイヤ内にセットして試走、好感触を得て本番のレースでも使用したことをToyo Frameブログで公表している。


さまざまなメーカーからタイヤインサートは出ていてどれを選ぶのか迷いました。TANNUS ARMOUR TUBELESS REVIEW AND TUBELESS TIRE INSERTS: WHAT’S THE DIFFERENCE? PART 1(CXマガジン)などの記事を読み参考にし、結局は軽さと入手性の良さからtubolight EVOを選びました。ビットリアに比べたらかなり高価だけどレース用なのでその差には目を瞑りました。



ディスクローター
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これまで使っていたホイールから外して使うつもりでしたが、6穴からセンターロックに変わるのでそのままでは転用不可。これを機に160mmから140mmにする事なども考えました。改めてディスクローターを調べるとシマノのハイグレードはアルミとSUSのハイブリッド。冷却の効果などはあるようですが、歪みなどの話も聞いてシクロクロスの利用で投資する価値があるのかよくわからない。6穴からセンターロックのコンバーターもあるようなので、それでこれまで使っていた160mmローターを流用します。



タイヤ
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チューブレスレディタイヤ選びですが、チューブラーでもオープンチューブラーでも使用経験があるチャレンジを使います。スペアホイールに組んであるのがチャレンジのオープンチューブラー。名前の通りチューブラーと同じ柔らかいコットンベースにトレッドのゴムを貼り付けている構造。チューブラーと同じようにラテックスチューブで運用すると最高の乗り味を発揮してくれます。TLRのハンドメイドシリーズもまさにこれらと同じコットンベース構造のチューブレス版。


これ1本で行くならパターンは迷わずグリフォ一択でしょう。エリートのトップ見てるとスリック系のタイヤを選んでいますが、素人が真似しちゃダメなやつ。転がりが多少重くても1回滑ったり転んだらその後の影響も含めて相当遅くなるわけですからね。

カセット


シーラント


カセットとシーラントは再利用。ボチボチ組み付けてシーズンに備えます。




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まえばし赤城山ヒルクライム2023

2023年09月25日 16:46

前回の試走記事でも書いたっとり私は出場しません。甥っ子(中3)の引率でまえばし赤城山ヒルクライムへ行ってきました。

2時半に起床して3時に出発。4時半頃に指定された駐車場へ到着予定がナビの設定が間違っていたようで5時過ぎくらいに到着。ちょっと予定より遅れましたが、最初に気にする時間制限は会場で下山用荷物を預ける6時10分。そこまで1時間の猶予があるので特に問題なしと余裕の構え。自転車を準備して選手へ渡し、そのまま他の選手と一緒に会場へ走らせる。引率組は主催者が準備しているシャトルバスに乗って会場に行く・・・予定でした。

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シャトルバスが1本しかない!?
シャトルバスが発着する合同庁舎へ向かうとバスは出たばかりで次は・・・9時!?嘘でしょ(笑)とちょっと耳を疑う。「え、1本だけでそんな早い時間しかないんですか!?」と。駐車場の警備員さんも不思議に思い電話で確認するがやはり次は9時だと。7時スタートのイベントでシャトルバスが5時の1本のみ。確かに案内パンフレットにはそう書いてありました。くっそ、見落としていた。仕方がないので4.8kmの道のりを1時間かけて会場へ(苦笑)あんまり早く会場に着いてもやる事ないしね!なんて言いながら4人で歩く。1万歩を達成した頃に会場が見えてきた。秋らしく涼しい気温で助かりました。

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会場では多くの自転車乗りとトイレの大行列。甥っ子は第2グループ(申告タイム1時間10分)で走ります。試走の時は1時間半くらいでしたが、序盤は私とゆっくり走りましたし、信号ストップ、重たいシクロクロスバイク、クッションのあるランニングシューズなどのマイナス要因を排除したのでいけるでしょう。

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変更になった計測スタート地点を確認。周りは速いので平地では無理せず、同じくらいで平地を走れる人がいたら付いていく。でも危ないからリアタイヤとフロントタイヤは重ねないようになどを注意。緩いところでがんばって、急なところは淡々と。アドバイスはこれくらい。自転車の練習なんてしていないので事故なく楽しめればOK。

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同じウェーブでクロさんもスタート

送り出してしまえばもうやることはなし。新しい道の駅はいろいろお店もあるのですが9時まで2時間待たないとオープンしません。1時間弱でエキスパートクラスがフィニッシュするので、それからはワキタソフトさんのリアルタイムリザルトをチェック。そして1時間以内でジュニアのトップがフィニッシュ。18分後に甥っ子も無事にフィニッシュしたと表示される。惜しくも表彰台には届かず4位でした。いやぁ、フラペで自転車初心者がよくがんばった。

俺たちの本当の戦いはここから
8時半くらいにフィニッシュしたのを知り、そこから下山する選手を待ちます。ジュニア(中学生)は自走での下山が禁止されておりバスでの下山となっていました。練習では走ってるし、スタッフのゆっくりペースで走るんだから問題ないと思うのですが、主催者の安全を願う気持ちはわかります。

しかしそのバスの運行時間が問題。なんとリタイア選手の回収車に乗ってくるとの事。寒風吹くフィニッシュ地点で腹を空かせながら11時半の出発まで3時間ほど耐えなければいけません。下山袋に長袖や小銭にジェルなんかは入れてありましたが、朝ご飯も3時過ぎくらいだったし辛かったろうな。そこからスタッフを拾いながらゆっくり1時間かけ12時半頃にスタート地点にやっと戻ってきました。11時過ぎに始まった各グループの表彰式もジュニアは別スケジュール。もう皆帰り寂しい会場で行われました。

本人はめっちゃ楽しかったようでそれ以上何もありませんが、ヒルクライムレースの引率は大変ですね。他の親御さんもご苦労様です。その点シクロクロスはレースも追えるし最高ですよね。

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ジュニアの表彰台に上がった選手はぶっとい太ももを持った自転車スペシャリスト然として高校生みたいに見えました。陸上長距離で全国大会に出場する甥っ子ですが、まず見た目が全く違いますね。今回は計測地点に行くまでに他の選手に千切られてしまったので単独で走るしかなかったようで、もう少しマネイジメントと有効なギアの使い方なんかを覚えたら持ち前の心肺機能を活かせるのかもしれません。バイクも私のポジションのまま初乗りなのでその辺も積める部分はあります。

ただ本職は陸上なので安全に単独走行、フラペでどこまでやれるか!?良い気分転換になってくれたらいいんです。いつでも引率はするよ。



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まえばし赤城山ヒルクライム試走

2023年09月21日 15:39

ヒルクライムイベントに初参加の甥っ子の引率でまえばし赤城山ヒルクライムのコースへ。また自転車イベントに参加してくれて嬉しいよ(リンク先は2017年MTB XC 野田の写真)

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道の駅からスタートして大鳥居の手前くらいまでコースがわからないだろうから甥っ子を先導。そこから私のペースより速い集団を見つけたので「あれ追い越して行っちゃっていいよ」よゴーサインを出す。普段使いで盗まれないようにとインストールしたGIANTの完成車付属ホイール、いわゆる鉄下駄に耐久性抜群の28cタイヤ。かなり重量級のシクロクロスバイクをフラペでぐんぐん加速しあっという間に見えなくなった。

そっからは自分との戦い。脚も心拍も大丈夫だが弱った体幹が悲鳴をあげる。九十九折りまでに5回くらい止まってしまった。駐車場でポカリを補給し甥っ子に連絡。もう頂上にいるなら戻ってこいと伝えようと思ったが連絡が取れない。そこに休んでいたサイクリストに声をかけると「ここからは斜度がだいぶ緩やかだ」との情報を信じてまた走り出す。仕方なくリスタートしなんとか登頂。それでも30分以上肌寒い頂上に甥っ子を待たせてしまった。

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本番でも同じバイクでホイールはちょっと軽いのに交換してやろうかと思ってたが、我が家にある一番軽いバイクを貸して欲しいとリクエスト。前ブレーキが左右逆(左前)なので帰りのダウンヒルが危ないしどうしようかと思ったのですが、ママの考えでバスで下山とのこと。それなら断る理由もないので、翌日スマートトレーナーに固定してあったTARMAC PROを洗車などをして準備する。

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まぁ、軽量って言っても2006年のセカンドグレードバイクだからね。8kgちょっと切るくらいですが、アルミのアンカーCXに比べたら2kgは軽いのかもな。全体重量よりもホイールとタイヤの恩恵はそれなりに大きいと思われる。フラペだけどなるべく脚力が無駄にならないようにCHROME KURSK AW NIGHTを提供。ヒルクライムのテクニックとかもなんも知らんだろうし、とりあえず普段陸上で鍛えた心肺機能でどこまでやれるのか楽しんでおいで。




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Prime Primavera 32 carbon disc wheelset

2023年09月05日 18:48

2023-2024 シクロクロスシーズンを前にして機材について考えました

手持ちのホイールで純正チューブレスレディ対応アルミリムホイールはありますが、レースで使うには余りにも重くテンションは上がらない。そこでチューブレスレディーのホイールを新たに導入します。上記の引用文でも触れていますがカーボン製ワイドフックレスリムを考えてましたが予算が全く合わない。チーム員が使っていたZIPP303Sってもうちょっとお求めやすい価格じゃなかった?と円安を呪います。そこでフックレスは諦めてカーボンワイドリムに絞り選びました。

Wiggle PRIME プリマヴェーラ 32 カーボンホイールセット
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選んだと書きましたが、普段この手の機材チェックをしていないのでどれだけの選択肢があるのかもわからず。たまたま「SALE10%」のメールが届いたWiggleから同社のPBブランドを選択。ZIPP303Sが45mmなのでそれに近い44mmを考えましたがPrimavera(以前のBlack Editionに当たるPrimeのトップグレード)は欠品。その下のグレードでは44mmの在庫はありました。その差はハブの仕様(材質など)、スポーク仕様(ストレートとJベンド、メーカー)、リムのグラフィックなど。

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決めてはPrimaveraの方がリムグラフィックが地味で好みなのと、ローグレード買ったらPrimaveraがどんなもんなのか気になりそうなので。しかしPrimaveraの44は欠品・・・もう一度検索してみるとPrimavera 32は在庫あり!メーカー的にはシクロクロス向きとの記載もあって決めちゃいました。

Prime Primavera 32 カーボンディスクホイールセットは、剛性があり軽量のカーボンファイバーリム構造、センターロックディスクブレーキとの対応性、チューブレスレディテクノロジーを特徴とし、高速のグラベルレースやシクロクロス (CX) レースに最適なアップグレードです。 Wiggle Web Siteより


ロード兼用的には44mmに後ろ髪引かれつつメインはCXですから。

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このPrimavera 32ですが、セットは1,272gとかなり軽量。トッププロはともかく、私レベルだと特に平均速度が上がらない加速を繰り返す事になるのでホイールは強度を保ちつつ軽い方がいい。しかし、この公称重量ですが、実際はかなり違いがあるらしく200gくらい重いとレビューを散見しました。さて、どんなもんか実測します。

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ホイール保護のプラスチックは重量マイナスしてあります

Prime Primavera 32 carbon disc wheel Weight
フロント:645g
リア:791g
合計:1,436g(リムテープ含む)

1,272gは流石に盛りすぎですが、164g重い1,436gでした。リム高さは違いますが、ZIPP303Sが1,540gなので十分に軽量でしょう。

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DT Swiss Aeroliteスポーク、CNC加工の7075ハブにフリーはスターラチェット仕様。リムテープは貼り付け済みでチューブレス用のバルブや予備スポークなんかもスペアで同梱されてきます。なんて至れり尽くせりなんだ。

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水抜き穴の加工もきれい

しかしキャノンデールに取り付けるには、このままポン付けとはいきません。Aiオフセットによりセンターを6mmずらさないといけません。これによって受ける恩恵を実感できていませんが、この手間は確実に実感できてます。因みに現行型キャノンデールはAiオフセットを採用していません・・・。

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そんな訳で開封と重量測定のみ。リアホイールの調整を依頼しつつ、取り付けるタイヤとディスクローターの準備やインサートについて検討しようと思います。

Wiggle
Prime Primavera 32 carbon disc wheelset




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CROSS IS COMING 2023-2024

2023年08月28日 20:20

朝晩はようやく秋の気配を感じ始めた今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?私は漠然と「真夏用のジャージが欲しいなー」とネットサーフィンをしていたはずですが・・・振り返ってみると6月3日以来、サイクリングとは無縁の生活を送り、ギリギリエアコンの効いた部屋でNetflixを見ながらぬるいローラーのみ。それでも週に2〜3回ですが。

例年こんな事がないように刺激となるイベントにエントリーしてトレーニングせずにはいられない状況を作るのですが、今年は全くのノープラン。昨年はRapha Explore Prestige Yakuraiがあり、ジムにも通うなどモチベーションを保ち続けていたんですけどね。

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それでもシクロクロスシーズンはやってくる
こちらが準備できていなくてもシーズンはやってくる。カレンダー発表に続き、新シーズンのレギュレーションも発表されました。blogでは言及はしていませんが過渡期と言い訳された昨シーズンのカオスを引きずる形で何も変わっていない・・・いや、実際はもっと混乱するかもな。船頭さんがいなくなったJCFシリーズはどうするんだろうか・・・。

ただ昨年よりも落胆はしていません。幸か不幸かシクロクロスへの上がりすぎた熱は徐々に冷め、それを認める心の準備は整いました。シーズン中のほとんどをシクロクロスに捧げていた幸せな時間はもう終わり。スローダウン。だからと言って辞める訳ではなく、もうちょっと適度な距離と態度で付き合えるようなスタイルを模索します。

機材の準備
来たるシーズンに向けて1セットしかなかったTUホイールを追加配備してシチュエーションに合わせたタイヤを選択できるようにする予定でした。レースを辞めて使わなくなったホイールを提供してもらい、それのハブを組み替えれば合計3セット用意できる算段。

でも冷静になった今。ホイール2セット組み替え(ハブ、スポークと工賃)、ハンドメイドTUタイヤを3セットを購入、貼り付けし管理するのは相当な労力と費用がかかります。それでいて他の用途に潰しが効きません。そんな事は当然織り込み済みで突っ込む気でいたのですが・・・。

そこでシクロクロスバイクをロードやファストグラベルバイクとして運用できるくらいの自由度を保てるようにチューブレスレディホイール&タイヤで走ってみようと思います。シクロクロスを始めた2014年から3シーズンはIRCのシラクを使いました。チューブレスレディではなく、シーラントを使わないチューブレスです。ホイールのリム幅はまだナロー仕様でした。あれから6年ほど。チューブレスはシーラント併用のレディが主流となり、タイヤの性能を引き出すワイドリムやフックレスなどの新しいテクノロジーも生まれました。チューブラーからチューブレスレディへ変更のキッカケは消極的なものですが、一方でどれだけ進化したのか楽しみもあったりします。

正直モチベーションのタネはこれだけ。スロースタートしてスローのままフィニッシュする。自分の楽しみ方を、もう一度探します。



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